子どもの頃から夜がこわかった。初めてカナシバリにあったのは確か小学生の高学年のころ。風邪か何かで体調が悪くて自分の二段ベッドで夕方寝ていたときに体が固まって猫の鳴き声みたいな幻聴が聞こえてきて体が重くなった。声も出ない。小学生なので、幽霊の話題は必ず見聞きする年頃。ついに私のところに来てしまったかと思った。目を開いたらきっと髪の長いお婆さんとかが私の体の上に座ってこっちを見つめているはずだとか恐怖の想像はふくらむ。本当にこわかった。でも何も見なかった。少ししたら体は動いて声も出た。超こわかった。こわすぎて誰にも話せなかった。それから何度かカナシバリにあうようになった。
その後、テレビでカナシバリは科学的にはレム睡眠とノンレム睡眠がうまく切り替わらない問題と説明されていて、半信半疑。私のは心霊現象的なカナシバリなのか、それとも睡眠の問題なのか。さらに年月は経過し、一部の人に真の心霊現象を感知する人がいるということをなんとなく理解して、私のカナシバリはただの睡眠麻痺だということが確定した。だとしても、起こる現象は変わらないのでカナシバリだろうが睡眠麻痺だろうがずっと入眠が怖い。特に疲れているとき。だいたいくるなみたいなときはわかる。
子どものころ、これまたテレビでカナシバリになりかけたら手足をブルブル振るとかからない!みたいな話もあって一時そうやって対処していたときもあった。これ意外と効果があった。けど、カナシバリはまた来る。
夜ねるときは、真っ暗にはできない。なんか照明とかが必要。少しの灯りがないと怖くて眠れない。ずっとそう。
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