『君の名は。』の有名なやつ。「朝、目が覚めるとなぜか泣いている。そういうことが時々ある」というやつ。『天気の子』を観に行くとき、復習で観たのでした。この前、この文章の通り朝目が覚めると涙が出ていた。全くロマンチックではないけど。おそらく朝方、浅い眠りのところでダラダラ二度寝と三度寝を繰り返していたときに、なんか夢でも見たんでしょうね。あんまり覚えてないけど、モラ男の元彼が出てきたような気がする。なんか夢の中できれいさっぱりお別れしたような、そんな内容だったような気がする。
冷静になってよくよく考えると、うまくいくわけなかったのだ。うまくいかないものを、なんとかうまくいかせようとしてたからしんどかったのだ。モラ男に同情して、モラ男という側面をなんとか見ないフリをしていた。たとえ付き合って1か月や2か月やそこらで、会える日がなかなかなくてモラ男が急にキレたとしても。電話でキレると止まらなくて一方的に責め立てられても。夜遅くまで電話で話して誤解を解いて、その後普段どおりの彼に戻ったとき罪悪感を感じさせないように普通に接して、寝息が聞こえるまで電話に付き合ったとしても。それから数日後に全く同じようなことでまたキレるモラ男を目の当たりにしても。外食しているときに、なんだか機嫌が悪そうで、店の店員さんにも怒鳴りだし、急に私にもキレて席を立って会計をして1人で店を出たとしても。そのあとすぐにたくさん着信がきて、LINEもきて、何もなかったかのように普通に接しなきゃと思って自分を仕切り直しても。
振り返れば、付き合って1か月くらいですでに黄色信号が出ていた。あのとき別れてれば、というタイミングがそのときを初回として換算すると累計100回くらいはあった。でも、自分をごまかし続けた結果こんな顛末となった。なぜ自分をそこまでごまかしてしまったのか。それは、私の中にも”自分がない領域”というのがあり、特に今回のモラ男との間では自分を押し殺していた部分があった。無理してた。自分にできもしないことをしようとしていた。我慢していた。合わせてた。なんだか、モラ男の生い立ちに同情して、かわいそうだと思ったし、その背景を理解することが望まれて、私も努力した。でも、うまくいかなかった。これは実験だったのかも。モラ男は適切な治療につなげないと治りません。全国のモラハラパートナーに悩む皆さん、適切な治療につなげてください。私はそこができなかったことを後悔している。だから朝目覚めたとき泣いていたんだと思う。
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