2019年8月、サマーソニック!場所は海浜幕張、近い!今年こそは!と思っていた。くしくもサマソニ20周年!そして来年は東京オリンピックの影響か何かで開催されないらしい!これは!!行くしかない!!
病院に行ったのはそんな8月の半ばのこと。子宮頚がんの精密検査を受けることになってたから。1週間ほど前、仕事中に健診を受けた病院から電話。
「子宮頚がんの検査結果が出た。電話では結果を話せないが、なるべく早く精密検査を受けてください」とのこと。とっても不安になり、ついつい、別れたばかりの元カレくんにLINEしちまった。いや、それ以前にすでに数回してたんだけど、まったくどーしようもない。でも心細かったんだもん。頼れる人がいないじゃん。元カレは割と安全か?と思ったのが、間違いと終わりの始まりだったんですけど、とりあえず藁にも元カレにもすがる気持ちで連絡しちった。
すると元カレくんが病院を紹介してくれた。そして検査当日も、仕事を休み病院についてきてくれるという心強さ。持つべきものは検査に同行してくれる元カレか?検査の手続きをしていると、なんのことはない、手術や入院の可能性が濃厚とのこと。診察室へ行く前に手術や入院の話がされる。あくまで、今日の検査結果次第ということだが、電話口で言えない結果ということだから、それなりなのだろう。診察室へ行くと、HSILという高度異形成、がんの少し手前という検査結果が知らされる。それをさらに詳しく調べるのが今日。そのまま診察台へ。組織を切り取り、検査に出す。今日はこのまま手術前提に複数の検査をしましょうとなる。ボロボロ泣けてきた。問診票を書いているとき、一つ一つの質問が重く、突き刺さる。記入しながらボロボロ涙が出てきた。元カレはその間もずっと横で、大丈夫だよと言ってくれた。とても一人じゃ耐えられないほど不安で、心細かったけど、元カレくんがずっとついていてくれて助かった。
と、ここまで書くとこれを機に、やはり私が間違っていたわ!って元サヤに戻りかねないでしょ?そうはいかないのが、この元カレくんと抱えていた問題なのでした。
検査が全て終わったのが夕方ごろ。元カレくんはずっと付き添ってくれたのだ。めっちゃいいやつ!途中でクッキーとかコーヒーとか買ってきてくれたし、まじいい人!やっぱ私が間違ってたわ!・・・とはならない。事件は夕食時に起こる。
病院を出て、2人でお腹すいたね、ご飯食べてこうとなった。1日付き合ってくれてありがとうと言うわたくし。俺に何かできることないか?と尋ねる元彼氏。手なんかつないでレストラン街を歩く。中華料理店に入り、元彼氏が青島ビールを飲み終え、紹興酒を飲んだくらい。「別れたあと、お互い落ち着いてたね」という話になる。私と元彼氏は、別れるまでの半年間ほどギクシャクに続くギクシャクで、ケンカが絶えなかった。安心して落ち着く関係とは言い難く、感情的でお互い消耗するような関係だった。そんなわけで、別れてお互いそれぞれ落ち着いてたみたいな話題にさしかかったところで、元彼氏の言葉がどんどん荒くなるなる。
「今までの人生で一番自分を責めた時間だった」「お前といるとそう感じさせられた」「他の人とはこうならない、お前とだけ」「俺だって他にやりたいことあったのに、無駄だったよ」「お前のとこは変な家族だな」「お前は社会性があるようでねぇし、子どもだな(元彼氏は私の一回り上の年齢です)」「社会性ってのは、人間関係な」「俺はお前との人間関係以外全てうまくいってる」「俺はお前が持ってないもの全部持ってるから」「いつまで自分の王子様探してんだから知らねーけどな、そのままだと絶対失敗するからな」等々、今思い出しても気分が悪くなるほどの暴言に次ぐ暴言。1日病院に付き合ってくれたこともふっとぶほどの、モラハラ野郎なのでした。
私は子宮の組織を切り取られた検査のあとで、元彼氏にモラハラを受けていた。付き合ってたときは言い返してたけど、もう色々そんな気力もなくて聞いていた。お説教ね、クレームね、とかそんなことは言ったかな。もう何度このうんざりする展開を繰り返すんだろう。私もいい加減気がつかないと。でも、でも、使い古された言葉が頭をかすめる。❝でも、ふだんはとってもいい人なの。❞これ、まじでぴったり。ふだんはとってもいい人なんだよな。でも、多くの人のいい人と同等なくらいですよ、ゆってもね。
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