婚活で弱者男性に出会い諦めがついた。普通になりたい呪いから解放された。

投稿日:2025-09-16

更新日:2025-09-17

先に言っておくがこれは、婚活で出会った弱者男性によって救われ末長く幸せになりましたとさ…というシンデレラ的なお話ではない。弱者男性に出会ったことで、やっと「普通」になることを諦められたという自己受容の話です。

結婚相談所に登録して半年から1年と期限を決めて婚活を開始した。結果半年で活動をやめた。婚活を半年してみたら過去に付き合った元彼と同類の、自分では何もできない科くそめんどくさい属かまってマンに遭遇した。

なぜ婚活をしたか。

これまでの人生で結婚について及び腰だったから一度腰を据えて向き合ってみようと思ったから。結婚の話題が出るとなんとなく居心地が悪かった。結婚したい?と聞かれると、正直したいのかしたくないのかよくわからなかった。でも社会的にはしたほうがよさそうと感じる。でもしてなくても実害はない。そういう曖昧な態度で来たので、一度しっかり結婚に向き合って真剣に考えてみようと思うて婚活を始めてみた。その結果に自分で納得がいけば、結婚してもしなくても、結婚に対する自分の答えが出ると思った。実験として自分の身で参加してみた。

参加方法:結婚相談所、婚活パーティー

結婚相談所で登録して2名に会い2人目の人と真剣交際した。結婚相談所の流れとして、お見合い→仮交際→真剣交際→成婚退会となる。婚活パーティーも行ったが回転が早くて誰が誰だがわからない現象で終わった。

結婚相談所で出会った、真剣交際した人をのび太くんとする。正直、第一印象は、え?写真と違わない?だった。でもそんなことはどうでもいいしお互い様。2時間くらいお茶をして適当な雑談をした。話している間はお互いの共通点などで無難に会話をした。のび太の婚活持ちネタなのか、「あの頃」系の懐かしい話シリーズをぶっこんできて絶妙につまらなかった。

解散後、どうしようかな?正直話もあんまりおもろくないし、ないよな?でも結婚相談所でくまなく探したところもう手札ないよな?私は今回結婚に向き合うんだから、微妙な気がするけどここはすすめてみるか!と仮交際に進んだ。

そのあとは、ランチ行ったりお茶したりと普通のデートをして、話していてすごく面白くはないけど、まぁ嫌な感じもなかった。あるとき、映画を観る約束をして、その帰りに居酒屋に行った。映画〜居酒屋に行く前のやりとりでも座席や店の好みなどで色々と気遣ってくれたので、いい人だなと思っていた。その矢先、相手に持病があることをカミングアウトされる。

こんな病気があるんだけも、それでもいい?と聞かれた。このあたりから、んんんん?と混乱していた。なぜならこの持病以外にも、料理が苦手なんだけどそれでもいい?みたいなことを言っていた。それでもいいよと言ったらお前は料理すらしねー気なのかよ、いいわけねーだろ。バカタレがと思っていた。

このとき、んんんんんんー!?とは思いつつ、結婚に向き合うんだと思ってちょっとスルーしてしまった。その後も色々とやりとりやデートをしたが、徐々に話してる内容で溝を感じるようになった。例えば、出身大学の話をすれば「女子アナがよく行くところだよね」という返し。ポジティブなコメントのつもりだろうけど、こいつアホかと内心思ってた。

収入は同じくらいだったが、微妙に相手に気を遣ってぼやかして伝えていた。仕事をずっと続けたいということはOKだった。共稼ぎがいいよねと言っていた。そこは利害が一致。しかし、あるとき「あんまり忙しそうなのも気になる」と言われた。私は職業柄、自宅で仕事をすることもある。そんな話をすると「一緒に暮らして家で仕事をされたら、その間僕は何をすればいいんだって思っちゃうよ」と言っていた。は?アホ?掃除でも家事でも料理でも自己学習でも休養でもしてろよ、知らねーよ。

やりとりしていても、いつまでも同じこと話したり同じこと聞いてくるなと感じていて、理解力や記憶力が乏しいと感じていた。当然、話していても相手のペースに合わせるとつまらない。話が噛み合わないことも結構あった。「自立してるんだね。依存しないの?」「頼ってほしい。頼られたい」とか言っていたけど、正直頼るところがなかった。会話をしてても私が聞き役で、こいつは自分が頼りたいから頼ってと言ってるんだなというのがわかった。

決定的だったのが、私から仕事を増やすかもと相談したときのこと。週末の仕事が増える可能性が出てきたと伝えたところ、すごい拒否反応あり。僕は何してたらいいの?僕の仕事は暇なんだよ。僕の理想は結婚したら奥さんが家にいてくれること。でも専業主婦にしてあげられるほどの余裕はないけど。とかごちゃごちゃ言っていた。

自分の言ってることがどれだけ自己中なことなのかということも、本人の理解力では理解できないだろうなと思って、その件で話し合いと真剣交際を終了した。こういうつまらん弱者男性と結婚したら、きっと結婚という社会的立場は得られるかもしれないけど、中身は空虚なものになる。それでもいいかなと思ったときもあったし、今世では私生活は捨てて、空虚なもので突き通して社会的な仕事を中心に注力しようかとも思ったりした。

相手も結婚に求める理想があるなら、私は空虚な結婚生活でもその社会的立場という形を得て、社会で頑張るための結婚というのがこの婚活の答えになりかけたときもあった。

しかし、何が悲しくてこんなおっさんのび太の世話をしていかなきゃいけないのかと思った。それなら空虚であっても1人の方がマシやで。結局はそう思った。

のび太くんは、最後、僕は結婚に向いてないかもしれないと呟いていた。どう考えても向いてないだろ。ちょっと仕事増やすかもと言ったらのび太はこう言った。僕はなにしてればいいの?僕は話を聞いて共感してほしいのに。とにかく僕の話を聞いて共感してほしいんだよ。仕事を増やすなら、その分のメリットが僕にないと嫌だ。だそうです。

その話を聞かながら「あ、この人とはないな。よかった。この話を仕掛けてよかった」と思った。

僕は料理できないけどいい?僕は持病があるけどいい?僕は家族との集まりが定期的にあるけどいい?僕は、いい??この攻撃にいいかげんうんざりしていて、私が同じように「仕事増やしてもいい?」と聞いてみたところ、先ほどのような反応だった。スクリーニングしてよかった。

なぜ自分は色々と許されて免除されて家事もせず収入は同じくらいのくせに、相手をしてほしい、話をきいてほしい、共感してほしいというキッズになってしまうのか?きもすぎた。ちなみに相手の方が年上だった。

そのきもすぎる起源はよくわからないけど、のび太の弱者男性としての歴史の一部を聞くと納得だった。とにかく家が太く金があったことが、本人の主体性のなさを加速させたと仮説している。本人も「親が優しすぎたからもっと厳しくしてくれてたら」とかふざけたことを言っていた。親不孝者や。

のび太の家は金があったので高校卒業後は実家で遊んで暮らして浪人生を3年くらいしてる。もちろんその間働いてはない。3浪してやっと入ったのは都内のFラン大学。そして就活もせず、卒業。どうやら親戚の会社で就職させてもらえると期待してたらしい。どんだけ受け身なんだよ。で、結局実家の家の仕事を手伝うという男版家事手伝い野郎がここで爆誕。30くらいまでそんな激甘な生活をしてたらしい。

そのあといよいよ定職についたけど、ずるずる実家に住み続ける自立心の乏しさ。この話を聞いた時点で内心「いやもうないわ」だったんだけど、今回は結婚に向き合うというテーマでして。なんか無理して都合の悪い情報をスルーしていた。片目を閉じていた。最後は曇りなきまなこで見定めたよ。

親兄弟などと仲良いから集まりが定期的にあるんだと言ってたけど、あとあと遺産相続でもめたくないから定期的に会ってるという本音を吐いていた。こいつは親のスネを散々かじって生きたのに、遺産まで期待してるとはロクな人間じゃねぇなとなった。親からもらった不動産を婚活のアピール材料として話す様子は滑稽だった。

しかしすごい感心した。ここまで人にやってもらうことが当然と思っている自立心のかけらもない人がいるんだなと。いい社会勉強になった。こういう人は結婚しても、自分の母親が専業主婦で家にいてくれたイメージで奥さんを考えてる。養えるほどの生活費がないから共働きでいることは受け入れているものの、家には先に帰ってご飯作っててねと本気で思っている。だからこちらが仕事で忙しくて家をあけるとか、帰宅が遅くなるとかは受け入れられないんだわ。きっも。頭の中おかしいよ。抽象的な思考を司る前頭前野がおかしいよ。

僕はありのままを包み込んでくれる人がいい…みたいなこと言ってて、心からキショいと思った。そして、もしかしたら昔はこういう人たちも淘汰されずに結婚してたんだろうなとも思った。でもきっと熟年離婚されてただろうなとも思った。

そう考えると、結婚する必要のない奴はしないでいてくれた方が他の人の不幸が増えない。こういう自立してない未熟な人間が結婚すると相手が不幸だと思う。そして、こののび太は本当にびっくりするくらい昔付き合ってた元彼に様々な仕草が似ていた。未熟、自立心がない、色々とできない、1人は寂しい、かまってほしい、相手してほしい。ご飯作って洗濯して掃除して身の回りのことやって。きもすぎる。

でもこののび太と元彼の共通点として、人当たりの良さはある。第一印象では決して普通を超えないけど、その普通で素朴な感じに好感を感じてしまった。明らかにモテ仕草はなく、スマートさに欠けるところも好感を感じてしまった。あまり女性慣れてないから信頼できそうみたいな感じ。

でもそゆことじゃない。こいつらはただ未熟なだけだった。そのことに今回改めて気づいた。

のび太との関係で微妙だな〜でもまぁいいかも?を繰り返したのにはいくつか理由がある。まず今回は婚活だったから。結婚を意識して婚活に向き合うというのが最大のミッションとなっており、相手の多少のことはスルーしていた。そして、祖母の呪い。大好きな祖母は私にいつも言っていた。普通の幸せをつかみなさい。優しい人にしなさい。普通の幸せを、と。私にはのび太くんのような普通の平凡な特に魅力もない弱者男性と結婚することが、いつしか普通の無難な幸せという刷り込みがされていた。

あぁ、これは違うな。祖母の言っていた普通の幸せは祖母が望んでいたことで、私が望んでることとはやはり違うなと決着がついた。のび太と交際終了してスッキリした。本当に結婚しなくてよかった。

こうして私の婚活はきっちり半年で終わった。もう1人で適当に好きに生きてくぞ〜酒もタバコも摂取しまくって早死にするぞ〜と思っていた。そんな矢先、いい人との出会いがあってその後、4か月で結婚した。結婚相談所より普通に出会った方が全然スピード婚だった。

タイミングとはおもしろいものだと思う。婚活を通して、のび太と似ていた元彼のことを思い出して、共通点にも気づき私が苦しんでいたのはこれだと思った。つまり、私が長年苦しんでいたのは、祖母が私に普通の幸せを望んでくれたこと。その元彼と付き合っていた当時、それを繰り返し言われていた。祖母はその元彼を推していた。普通の優しい人がいいと。そういう絡みが私の中で、普通の無難な人と結婚すことが幸せと謎変換して呪いになっていた。話が多少つまらなくて依存的でも普通の幸せに収まるのがいいんだからという呪いにかかっていた。

発信は祖母の普通の幸せを掴みなさいだけど、受け取り変換は私がちょっとミスって、つまらん男と一緒になることが幸せみたいな刷り込みがされていた。その元彼も前述したように、自分では何もできない科くそめんどくさい属かまってマン。よくよく考えたら、私が結婚に混乱していた原因もその元彼にあった。当時は私はよく考えていた。この人と結婚したらきっと自分がたくさん我慢する。それでも祖母は普通の幸せがいいと言う。元彼と別れたときは私が悪いと言われた。だから、ずっと結婚というものが自分にとって何なのかと答えが出なかった。自分が我慢しても普通になる?それが幸せ?いや、相手が未熟で自立心のない、構ってマンならそれは不幸。

祖母の影響と当時の元彼に対して抱いていた感情から、混乱した結婚観になっていたけど、今回元彼と似た気質の弱者男性と出会って、その混乱した結婚観を手放すことができた。壮大な伏線が回収された。

婚活で自分の結婚の呪いと向き合い、普通に縛られていたことに気づいた。普通になりたいという呪いを自分で解くことができたと思う。もう普通はいらない。自分らしく生きていく。


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